出展企業セミナー

6Gの時代になり、300GHzまでの周波数における誘電率と誘電正接を高精度に測定する方法が求められています。一般的に、低損失材料の高周波帯での測定にはファブリペロー共振器 (開放型共振器) などの共振器を使って試料を挿入し、摂動理論で値を算出する方法が使われます。しかし、ミリ波帯では摂動理論が適さず、正確な値が得られません。
そこで、適切な各種測定方法を紹介します。

アレイアンテナは従来から存在する技術ですが、三次元モデルによる詳細な電磁界解析は大規模アンテナでは敬遠されがちでした。これはハードウエアおよび解析技術の進歩により解析自体は可能なものの、モデル化やポスト処理が煩雑ということが理由のひとつとして挙げられます。CST Studio Suiteではアレイアンテナの生成機能と最新のソルバー技術の融合により、非常にスマートなワークフローが実現できます。
本講演ではモデル生成機能 (Array Task) および関連する解析技術についてご紹介致します。

島田理化工業では多種多様なマイクロ波・ミリ波の導波管コンポーネントを製造・販売しています。これらは高周波を利用した電子機器や通信システム機器で重要な役割を担っている製品です。近年、マイクロ波導波管コンポーネントの製造では生産革新された工法の金属3Dプリンタが活用されています。当社において試作検証したものは工期半減や製造価格20%削減などQCDの改善効果が得られました。
本セミナーでは、金属3Dプリンタで取り組んだ積層造形のX帯ロータリージョイント、サーキュレータ、バンドパスフィルタを実例とし、電気・機械性能および従来工法と比較した金属3Dプリンタの製造優位性について紹介いたします。

Beyond 5G / 6Gでは100 Gbps 以上の伝送速度を実現する手法として、100 GHz を超えるテラヘルツ無線の利用が検討されています。テラヘルツシステム応用推進協議会は、テラヘルツ技術の早期の社会展開・産業化を実現することを目指し、新たな技術開発や社会展開に向けた課題検討技術動向やユーザーニーズ動向の調査、標準化活動、検査技術の検討等を行っています。
本セミナーでは、本協議会の取組みを紹介するとともに、本協議会で実施した技術動向調査やユースケースの検討、標準化活動、などについて、ご紹介いたします。

世界的な持続可能社会への要請から、マイクロ波を化学プロセスの新しい熱源へ利用できないかという機運が高まっています。従来の加熱プロセスと同じように、マイクロ波プロセスもスケールアップの指標となるスケーリング則があります。しかし、他分野と比べて、私たちの分野では数値計算による最適化は遅れているのが現状です。
この講演では、マイクロ波プロセスのスケールアップにおいて、エンジニアの経験と同じくらい大切な数値計算を紹介し、どのように付き合っていくべきかを紹介します。
講師：樫村 京一郎 先生 (中部大学 工学部 准教授)

ミリ波を用いた通信、伝送において伝送損失は少しでも抑えたいものです。富士高分子工業では、長年培ってきた高分子材料と無機材料を混練、成形する技術を用いて、今回伝送損失を抑える手段のご提案材料として、高周波用途向けとしてフッ素樹脂ベースのガラスクロスレスCCL材料【waveSTRATETM】を開発しました。
本講演ではwaveSTRATEの低誘電率タイプと熱伝導率タイプのご紹介とカスタム対応例についての説明、バトラーマトリクス回路を組み合わせたアレーアンテナのシミュレーションと実機検証の進捗状況について解説します。

マイクロ波及びミリ波を使用したレーダーソリューションは、対環境へのロバスト性や画像レスのもたらすプライバシー保護、非接触化による衛生管理の効率化など多くのメリットを提供します。
バイタルセンシングや高分解能イメージングなど高度な研究開発と、実用フェーズとしての市場導入も加速しており、正に社会実装への果敢な「挑戦」が繰り広げられています。
本セミナーでは机上検討で煮詰まってしまう状況を打開するノウハウも含め製品化への最短距離をご案内致します。