展示製品の特徴

■キュエル(株)は、2021年に創業した大阪大学発スタートアップで、独自の量子コンピュータの制御装置「QuEL-1」を研究機関や企業に販売し、量子コンピュータの研究に貢献しています。

■量子コンピュータの制御装置を構築するためには、高度なマイクロ波技術が必要となります。具体的には、量子コンピュータの心臓部には、プロセッサである量子ビット (0と1の重ね合わせを許容できる素子) がありますが、制御装置は量子ビットに対してパルス列のマイクロ波を出力するとともに、量子ビットの状態をマイクロ波で読み出す役割を持ちます。量子ビットでの演算はノイズの影響を受けやすいといった理由で、制御装置から量子ビットに入出力するマイクロ波には、帯域の広さ、ノイズの低さなどの面で、非常に高いスペックが求められます。

■その高いスペックに対応するために、キュエル株式会社では、量子コンピュータ研究者、マイクロ波エンジニア、FPGAエンジニアが協力して、装置の設計、検証を行っています。また、大学や研究機関との共同研究によって、将来を見据えた研究開発も積極的に行っています。

■MWEでは制御装置「QuEL-1」自体や、その内部に用いる電子基板の展示を行いますので、これから発展していく量子コンピュータの分野にご興味を持っていただける方はぜひご来訪ください。