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ごあいさつ
MWE 2018 (2018 Microwave Workshops and Exhibition)は、11月28日(水)から11月30日(金)の間、パシフィコ横浜で開催されます。MWEは、マイクロ波技術分野の発展と、関連分野の産官学協働コミュニティの形成を目的とするワークショップとマイクロウェーブ展の総合イベントとして、今年で23回目を迎えます。
また4年に一度、日本で開催される国際会議APMC(Asia-Pacific Microwave Conference)も、同月6日〜9日に京都で開催されます。MWEとAPMCの連携は、1991年に初めてMWEが開催されて以降、関係各位から多大なご協力を得て継続しています。APMCは、我が国のマイクロ波技術を世界に向けて発信する場であり、また激動する世界状況の中で日本のマイクロ波技術者が担うべき役割と狙うべき方向性を探る場でもあります。そこで得られた知見・経験は再びMWEに還元され、国内マイクロ波分野の学術・産業・教育の発展に寄与しています。
マイクロ波技術は、これまで放送、固定通信、移動通信、衛星通信、レーダ、センサ、無線電力伝送等の分野において、多岐にわたる製品、サービスに応用されています。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを契機に拡充が期待される「おもてなし」や「安心・安全」のサービスのための技術、携帯電話だけではなくM2MやIoTへ応用可能な第5世代移動通信方式(5G)など、マイクロ波技術が貢献できる分野は広がります。
今後、マイクロ波技術は、多様な産業分野や社会インフラと結合し、共創による技術の創出・進展と社会課題を見据えた応用の開拓を通して、持続的かつ豊かで活力のある社会の実現に貢献できると期待されます。そこで本年は、基調コンセプト「マイクロ波がつなぎ、響きあう共創社会」を掲げ、量子コンピュータなどの異分野の技術や、農業、交通などの産業・社会インフラとの接点を探り、新たなマイクロ波技術の可能性を議論するための特別セッションを設けました。
ワークショップでは、開会式における2件の基調講演と、5つの基礎講座、4つの超入門講座と、5つの特別セッションおよび19のセッションを企画いたしました。
基調講演では、先ず『電波行政の最新動向について』と題して、総務省総合通信基盤局電波部電波政策課 課長 布施田英生氏にご講演いただきます。続いて、最近注目されている無線電力伝送の技術開発と社会実装に関して、『電界結合ワイヤレス電力伝送』という題目で、豊橋技術科学大学教授 大平孝氏にご講演いただきます。
セッションでは、5G、無線電力伝送、自動車関連分野への無線応用、日本政府が推進するSociety 5.0関連技術など、ホットな話題に焦点を当て、マイクロ波のコアテクノロジーの動向と最新アプリケーションを紹介します。基礎/超入門講座も例年以上に充実させ、若手技術者から初学者にいたる様々な層を対象に、マイクロ波技術の基礎から応用までを解説します。
マイクロウェーブ展では、国内外500社に迫る企業と約30の大学・高専等研究室の出展が予定されており、新製品・新技術・研究成果などを一堂にご覧いただけます。また、出展製品に対応した企業セミナーも例年と同様に開催いたします。注目のマイクロ波システム技術を紹介する「MWカフェ」も、展示会場にて開催予定です。さらに学生が展示会場内を巡って集めた情報をもとに,新たなシステム/アプリケーション/ビジネスモデルのアイデア創出を競い合う「アイデアソン」を実施する予定です。
最後に、MWE 2018の開催に際しまして、多数の皆様のご支援ご愛顧を賜りましたこと、厚く御礼申しあげます。MWE 2018がマイクロ波関連分野の更なる発展の一助となりますことを心から願いつつ、皆様のご参加をお待ちいたしております。
MWE 2018 実行委員会
委員長 丸橋 建一 (NEC)