MWE 2023 (2023 Microwave Workshops and Exhibition) は11月29日(水)から12月1日(金)の間、横浜みなとみらい地区のパシフィコ横浜で開催されます。MWEは、マイクロ波技術の継続的発展と産官学の連携、新しい産業の創出を目的として開催される、ワークショップとマイクロウェーブ展が併設する国内最大級のマイクロ波技術・マイクロ波産業に関するイベントです。MWE 2023は、COVID-19禍に実施された制限が完全に解除された後の最初の開催となります。1991年に池袋サンシャインシティで開催された第1回から数えて27回目の開催であり、パシフィコ横浜で皆様のご来場をお待ちしております。
MWEは、米国のIMS (International Microwave Symposium),ヨーロッパの EuMW (European Microwave Week) と並ぶ、4年に一度日本で開催されるアジア・太平洋地域で最大のマイクロ波の国際会議APMC (Asia-Pacific Microwave Conference)と連携し、我が国のマイクロ波分野を牽引し、国内外のマイクロ波技術、産業を融合する場となっています。また、マイクロ波技術を基にした新たな技術を創造し、生み出される技術を社会および産業に還元することで、我が国のマイクロ波関連分野の学術・産業・教育の発展に寄与しています。
通信分野では、第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスが開始され、情報通信のみならず、エネルギー、医療、セキュリティ、流通,製造等への応用が拡がっています。さらに、次世代のBeyond5G/6Gの技術開発が活発化しています。大規模言語モデル(LLM)や機械学習といったAI技術、量子コンピュータに代表される量子技術、微細半導体デバイスの飛躍的な発展によって、社会のさまざまな分野において変革が進んでいます。マイクロ波技術およびマイクロ波産業が作り出す基盤デバイス、システムはこれらの変革を一層加速させていきます。これらの現状を踏まえると、マイクロ波技術およびマイクロ波技術を基盤としたマイクロ波産業の重要度が増していると共に、牽引していくことが期待されています。MWE 2023では、この潮流を「イノベーションを創出するマイクロ波産業 — Microwave Community, Pioneering Innovations —」という基調コンセプトで表現いたしました。
ワークショップは、完全オンサイトのみの開催となります。プログラムは基調コンセプトを連想させるマイクロ波基盤技術、AI、量子コンピュータ、無線電力伝送、ORAN等の関連技術の最先端技術セッションおよび初学者向け基礎講座・超入門講座により構成されます。
基調講演では、先ず電波行政の最新動向に関して、総務省総合通信基盤局電波部電波政策課課長よりご講演いただきます。続いて、HAPS技術を中心としたBeyond 5G/6Gの技術の最新動向に関して、東京工業大学教授 藤井 輝也氏にご講演いただきます。
マイクロウェーブ展も、COVID-19禍前と同様な展示体制としており、各企業の新製品・新技術などを直接ご覧いただけます。出展企業の最新技術・製品を紹介する出展企業セミナーも開催いたします。大学・高専等研究室の最新の研究成果を披露できる機会も設けるとともに、大学・高専等研究室と企業の交流の場を設ける予定です。さらに学生によるシステム/アプリケーション/ビジネスモデルのアイデア創出を競い合うコンペティションも実施予定です。
最後に、MWE 2023が開催できますことは、多数の皆様のご支援、ご愛顧の賜と存じ、厚く御礼申し上げます。MWE 2023では、COVID-19禍前と同様に完全オンサイトにて開催いたします。MWE 2023がマイクロ波関連分野の更なる発展とともにイノベーションの創出とマイクロ波産業拡大の一助となりますことを心より願いつつ、皆様のご参加をお待ちいたしております。
MWE 2023 実行委員会
委員長 西川 健二郎 (鹿児島大学)
★ 実行委員長のごあいさつ(完全版)はこちら
→ https://apmc-mwe.org/mwe2023/greeting.html