今年のワークショップは、基調コンセプト「産・官・学連携が拓く、マイクロ波ビジネスの新たな未来 — A New Era of Microwave Business with Industry, Government, and Academia Working as One —」を掲げ、マイクロ波・ミリ波・テラヘルツ技術の進展を、社会実装や新たな価値の創出へとつなげる多彩なセッションを企画しました。産・官・学それぞれの知見が交わり、未来社会の課題解決と新しい連携のきっかけとなる場にしたいと考えております。
プログラムの幕開けとなる基調講演では、「電波政策の動向について」と、「量子・AI・半導体が創る未来―部品からシステム、そしてエコシステムへ―」の二つのテーマについてご講演いただきます。また、特別講演では、「現在の安全保障環境を踏まえた防衛におけるマイクロ波応用分野と今後の動向」を取り上げます。技術の進展だけでなく、政策、産業、安全保障を含む広い視点から、これからのマイクロ波技術が果たす役割について考える貴重な機会となります。
基礎講座では、空間伝送型ワイヤレス給電、アンテナ測定、電力増幅器、量子コンピュータ、広帯域フィルタ、Integrated Sensing and Communications (ISAC)を取り上げます。学生や若手技術者の皆様、これからマイクロ波技術を学ぼうとされている方はもちろん、新しい分野に踏み出したい方や、改めて基礎から学び直したい方にも、分かりやすく体系的に学んでいただける内容を用意しました。ぜひ一緒に聴講し、新たな知識と視点を身につけましょう。
最前線を扱うワークショップでは、無線電力伝送、IoT、超小型衛星、増幅器、受動回路、フレキシブル導波管、メタマテリアルといった基盤技術から、サブテラヘルツ無線、テラヘルツセンシング、量子技術、IOWN、レーダー・センシング、高周波基板・材料に至るまで、幅広いテーマを取り上げます。デバイス、回路、アンテナ、材料、システム、ネットワークを横断して、第一線でご活躍されている研究者・技術者の方々の講演を聴けることを、私自身も大変楽しみにしております。
ワークショップで得られた知見を、併設されるマイクロウェーブ展の最新製品・技術や、会場での交流へとつなげることにより、産・官・学の枠を越えた新たな連携や、マイクロ波ビジネスの芽が生まれることを願っております。MWE 2026が、マイクロ波に関わるすべての皆様にとって、新たな発見と出会い、そして次の挑戦の始まりとなれば幸いです。
パシフィコ横浜で皆様をお待ちしております。
MWE 2026 プログラム委員会
委員長 高野 恭弥 (東京理科大学)