ごあいさつ

本年3月に発生した東日本大震災により被災された皆様、関係各位に心よりお見舞いを申し上げます。
被災された東北・関東地域の早期の復旧・復興を祈念しております。
 

今年のMicrowave Workshops & Exhibition (MWE 2011) は、11月30日(水)〜12月2日(金) の3日間、パシフィコ横浜で開催いたします。MWEは、4年毎に日本で開催される国際会議APMC (Asia-Pacific Microwave Conference) の成果を継承・発展させることを目的として、1991年から継続されているマイクロ波分野における国内最大の催しです。MWEは、技術者育成のための基礎講座、最先端技術や将来ビジョンを紹介する「ワークショップ」、そして最新製品を紹介する「マイクロウェーブ展」をセットで提供することにより、マイクロ波技術に関わる技術者や研究者の人材育成や情報通信関連企業の情報交換の場を提供しています。
 

MWE 2011では、「エコ社会の創造に向けて」を基調コンセプトとして、環境や生態系に優しいマイクロ波技術のさらなる発展を支える最新技術を紹介し、活気溢れるマイクロ波の未来を展望します。開会式では、この基調コンセプトに沿って、マイクロ波技術分野をリードする野島 俊雄 氏 (北海道大学 教授) により 「エコ社会の創造に向けたマイクロ波技術」と題する基調講演をいただき、森 治 氏 (宇宙航空研究開発機構) により 「IKAROSによる世界初のソーラー電力セイルの実証から木星圏探査計画へ」と題する世界発のソーラーセイルによる航行に関する特別講演をいただきます。
 

ワークショップでは、「災害に備えた安心安全のマイクロ波技術」と題する特別セッションを企画し、東日本大震災により再認識された電力ネットワークと通信ネットワークの最重要ライフラインの確保、被災者救難のためのセンシング技術および地震予測のための地下構造診断技術についてお話ししていただく予定です。さらにマイクロ波技術をこれから深めて頂く方々向けの基礎講座を5つのテーマで実施し、マイクロ波関連の最新技術を発表・討論する19のワークショップを企画しています。
 

マイクロウェーブ展では、内外400社を超える企業と、おおよそ40大学研究室の出展が予定されており、新製品・新技術・研究成果等を一堂にご覧頂けます。また、マイクロウェーブ展では震災復興のためのエコ社会の創造に向けて、マイクロ波産業のさらなる発展を支える最新技術を紹介する特別展示等が企画されています。また、出展製品に対応した企業セミナーも、大変好評を頂いており例年と同様に開催いたします。
 

MWEでは今年の新たな企画として、学生コンテスト2011を行います。マイクロ波産業の将来を担う学生に「ものづくり」に対する興味を一層深めていただき、次世代を担う若手にも最先端技術に触れる機会を提供するなど、将来を見据えた企画が盛り込まれております。
 

MWE 2011が開催できますことは、ひとえに皆様のご支援、ご愛顧の賜物と厚く御礼申し上げますとともに、今年もご来場いただけますよう、ご案内申し上げます。
 

 
MWE 2011 実行委員会
委員長 二川 佳央 (国士舘大学)