MWE 2007では,"電波と共に生きる世界に向けて"を基調コンセプトとし,人間社会にますます密接にかかわるマイクロ波技術,地球規模で広がる電波の利用について,現在と近未来を展望します。開会式では,上記基調コンセプトに沿って,通信,情報の分野からお一人の基調講演とお二人の特別講演を企画いたしました。はじめに,新田隆夫氏(総務省 総合通信基盤局 課長補佐)により「移動通信を巡る最近の動向」についての基調講演をいただき,続いて,岡崎浩治氏(アッカ・ネットワークス WiMAX推進室 担当部長)による「次世代ワイヤレスブロードバンドへの期待」と,坪内和夫氏(東北大学 電気通信研究所 教授)による「ITデバイスの技術戦略:ワイヤレスNGNの実現に向けて」についての,2件の特別講演をいただきます。さらに,マイクロ波関連の最新技術を発表・討論する14件のワークショップと1件のフォーカスセッション,および初学者を対象にした10件の基礎講座を開催いたします。
マイクロウェーブ展では,内外400社以上の企業とおおよそ30の大学研究室の出展が予定されており,新製品・新技術・研究成果等を一堂にご覧いただけます。恒例の歴史展示とシステム展示を密に融合したシステムおよび関連技術展示では,マイクロ波技術の大きな潮流と社会インフラへの貢献を実感していただくことができます。また,出展製品に対する企業セミナーも例年と同様に開催いたします。
MWEは4 年ごとに日本で開催されるAPMC(Asia-Pacific Microwave Conference)の間を継承する形で1991年に開始され,この間多くの方々の参加・協力を得,また,貴重なご意見を賜り発展して参りました。"ここにくれば,マイクロ波技術に関する基礎,新技術,将来ビジョン,新製品を一望でき,また,落ち着いてマイクロ波技術に浸れる"ことを目指しております。マイクロ波関連分野の更なる発展の一助となりますことを願って,皆様のご参加をお待ちいたしております。
最後に,MWE 2007の開催にご尽力いただいた多くの方々に心からお礼申し上げます。
MWE 2007 実行委員会
委員長 橋本 修 (青山学院大学)