基礎講座データ集

基礎講座


A [ パッシブ回路 ]

基礎講座 01

11月25日 (水) 13:30-16:15 F201 + F202 会議室
マイクロ波ミリ波平面回路技術
Planar Circuit Technology in Microwave and Millimeter-Wave Bands
オーガナイザ / 座 長 : 河合 正 (兵庫県立大)
1マイクロ波ミリ波平面回路技術の要点とその展開
−マイクロ波複合による電磁波動場の活用とその応用−
The Technical Points and the Applications for Microwave Planar Circuits and Planar Antennas
相川 正義 (佐賀大)
本基礎講座では、マイクロ波ミリ波帯における平面回路技術について、講師の経験の中から実施事例をいくつか取りあげてそれらの要点を解説する。即ち、マイクロ波集積回路、さらには平面機能アンテナ等に関する技術事例によって、共通の要点とその具体的な技術展開について説明する。
高周波回路やアンテナ技術に携わる若手技術者の研究開発において、少しでもお役に立てれば幸いである。

略歴:
昭和44年 九大・工・電子卒
昭和46年 同大大学院修士課程了
          日本電信電話公社(現NTT)入社
          以来、マイクロ波・ミリ波・集積回路・MMIC並びにそれらを用いた各種無線装置の開発に従事
平成09年 佐賀大・理工・教授。工博
 
信学会フェロー、IEEE会員
 
表彰:
平成03年 IEEE Microwave Prize
平成06年 市村学術賞(功績賞)受賞


B [ アクティブ回路 ]

基礎講座 02

11月26日 (木) 09:00-11:45 F201 + F202 会議室
トランジスタ入門
Introduction to Microwave Transistors
オーガナイザ / 座 長 : 森 一富 (三菱電機)
1トランジスタ入門
Introduction to Semiconductor Transistors
葛原 正明 (福井大)
マイクロ波ミリ波帯での能動回路設計では、高速で動作するトランジスタが重要な役割を果たしている。
本基礎講座では、マイクロ波ミリ波帯で使用されるトランジスタの動作原理と基本特性を解説する。現在、マイクロ波帯で広く使用されているGaAs系のFET、HEMTに加えて、今後、中心的な役割を果たすと思われるGaN系デバイスについても解説する。
 
 

略歴:
1981年 京都大学大学院工学研究科電気工学専攻修了
          日本電気株式会社中央研究所入所
1986年 日本電気(株)マイクロエレクトロニクス研究所主任
1987年 米イリノイ大学客員研究員(1988まで)
1991年 日本電気(株)関西エレクトロニクス研究所課長
1998年 日本電気(株)関西エレクトロニクス研究所部長
2004年 福井大学工学部電気電子工学科教授
2006年 福井大学大学院工学研究科電気電子工学専攻教授
          現在に至る
 
電子情報通信学会電子デバイス研究専門委員会委員長(2007-2009)
第8回へテロ構造マイクロエレクトロニクス国際会議プログラム委員会委員長
固体素子材料コンファレンス化合物半導体サブエリアプログラム委員長(2005-2008)
IEEE ED-S Kansai Chapter委員などを歴任。
 
表彰:
2002年 市村産業賞功績賞
2005年 IEEE Fellow Award


C [ アンテナ ]

基礎講座 03

11月26日 (木) 13:30-16:15 F201 + F202 会議室
アレーアンテナの基礎
Fundamentals of Array Antennas
オーガナイザ / 座 長 : 庄木 裕樹 (東芝)
1アレーアンテナの基礎
Fundamentals of Array Antennas
菊間 信良 (名工大)
近年の無線システムの進展に大きく貢献しているアレーアンテナ技術を幅広く理解するための基礎についてまとめる。
本基礎講座では、アレーアンテナの動作や基本特性についてわかりやすく説明するとともに、その応用技術であるアダプティブアレーアンテナや到来方向推定技術についても触れる。
 
 

略歴:
昭和57年 名工大・工・電子卒
昭和62年 京大大学院博士課程了
          同大助手
昭和63年 名工大助手
平成02年 同講師
平成04年 同助教授
平成13年 教授、現在に至る
 
工博。アダプティブアレー、到来方向推定、多重波伝搬解析、電磁界理論の研究に従事
電子情報通信学会会員、IEEEシニア会員
 
表彰:
          第4回電気通信普及財団賞受賞
平成18年 電子情報通信学会論文賞受賞

著書:
「アレーアンテナによる適応信号処理」「アダプティブアンテナ技術」など


D [ システム ]

基礎講座 04

11月27日 (金) 09:00-11:45 F201 + F202 会議室
無線通信方式の基礎
Fundamentals of Wireless Communication Systems
オーガナイザ : 川島 宗也 (NTTアドバンステクノロジ)    座 長 : 上原 一浩 (NTT)
1無線通信方式の基礎
Fundamentals of Wireless Communication Systems
久保田 周治 (芝浦工大)
近年、LTEやモバイルWiMAXをはじめとした第3.9世代の携帯電話や次世代無線LANが脚光を浴びている。これらの次世代ブロードバンドシステムはマルチキャリア伝送方式やMIMO等の様々な無線通信技術を採用するため、回路設計に際しその基本技術の理解が必要となる。
本基礎講座では、初学者や若手技術者などを対象とし、無線通信技術の基礎から最近の技術動向までを説明する。
 

略歴:
1980年 電気通信大学・電気通信学部卒
          日本電信電話公社(現NTT)入社
1991年 カリフォルニア大デービス校客員研究員
2004年 NTTアクセスサービスシステム研究所プロジェクトマネージャ
2006年 NTT未来ねっと研究所ワイヤレスシステムイノベーション研究部長
2008年 芝浦工業大学 工学部通信工学科 教授 (現職)


A [ パッシブ回路 ]

基礎講座 05

11月27日 (金) 13:30-16:15 F201 + F202 会議室
マイクロ波フィルタの基礎と展望
Fundamentals and Prospects of Microwave Filters
オーガナイザ : 平塚 敏朗 (村田製作所)    座 長 : 和田 光司 (電通大)
1マイクロ波フィルタの基礎と設計
Fundamentals and Design of Microwave Filters
粟井 郁雄 (龍谷大)
本基礎講座では、マイクロ波フィルタの基礎となる、インバータを利用したフィルタ等価回路の導出から出発して集中定数型帯域通過フィルタの設計法を説明する。
次に分布定数型フィルタを構成する共振器(平面型、立体型)に焦点をあて、代表的な例について設計法を述べる。
最後に、最近の研究動向の中から、メタマテリアル/人工誘電体共振器を用いたフィルタについて、その特長や課題について説明する。

略歴:
昭和38年 京大・工・電子卒
昭和43年 同大学院博士課程了
          同年京大助手
          以来マイクロ波帯における磁気波の研究、光集積回路の研究に従事
昭和59年 (株)ユニデン技師長 各種無線機の開発を担当
平成02年 山口大・工・教授、静磁波デバイス、誘電体フィルタ、平面形フィルタ、超伝導フィルタ、人工誘電体の研究に従事
平成16年 龍谷大・理工・教授、共振器、フィルタ、メタマテリアルのマイクロ波応用、無接触電力伝送の研究を行っている
 
電子情報通信学会マイクロ波研究専門委員会委員長、IEEE MTT-S Japan Chapter Chairman、IEEE Hiroshima Section Chairman、IEEE MTT-S Kansai Chapter Chairman を歴任。
電子情報通信学会フェロ−、IEEE Fellow。
 
表彰:
平成14年 電子情報通信学会論文賞受賞