プリント基板のシミュレーションでは、広範囲な領域を部品実装状態で、かつ3次元的結合を考慮した条件で解析することが望まれています。本セミナーでは部品実装状態のプリント板のシミュレーションにおける課題を提示し、境界要素法を用いた一つの3次元解析手法を紹介します。
さらに実用面からシミュレータ運用を考慮した新しいシミュレーションスタイルを紹介します。

今年度リリースされたソネット電磁界シミュレータの最新版は、そのケタチガイの解析速度の改善で好評を頂いています。しかしソネットは、それぞれのモデルに応じた設定次第でさらに早くなる可能性を持っています。
このセミナーではソネットの解析アルゴリズムの概要と各工程で必要なコンピュータリソースの理論背景や予測について述べ、その上でソネットの細かな設定が、解析のどの工程にどのような効果を与えるかを紹介します。その上でいくつかの解析例を通じて効率的なメッシュ制御の設定を紹介します。

マルチドメイン・マルチフィジックス電磁界解析統合環境として大きく拡張しつつある"CST STUDIO SUITE" の製品特徴を説明します。また、現在リリースされている最新バージョン及び将来の製品で何が出来るかを探り、解析事例を踏まえて紹介します。

高周波電磁界解析ソフトウェア：FEKOは、ベースとなるモーメント法のほか、MLFMM、PO、GO、UTD、またFEMといった多彩なソルバー群を擁し、様々な電磁波問題の解析要求に応えます。特に大規模なモデルに対しては、モーメント法のみでは例えばTBオーダーのメモリが必要となってしまうようなものであっても、MLFMM更にはPO等を適用することにより、必要メモリ量の大幅な削減が期待できます。
本セミナーではFEKOの基本的な機能、能力等の特徴のご説明とともに、アンテナを容易に作成可能なユニークなデザインツール「Antenna Magus」との連携の事例も交え、大規模電磁界解析へのアプローチをご紹介します。

・定在波レーダの原理および高分解能測距手法の紹介
・24GHz帯および60GHz帯定在波レーダの紹介
・定在波レーダの応用例の紹介

・自動車、自転車、人間等のRCS(レーダークロスセクション)測定システム
・ミリ波誘電率測定システム
・エンブレム・カバー最適化測定システム
・レーダー用標準ターゲット
・距離遅延ターゲット(パッシブタイプ、アクティブタイプ)
・レーダー取付け状態検査システム

世界的に注目を集めている免許不要な60GHz帯を用いて、HD映像・音声の無線伝送を可能にする60GHz特有のアプリケーションに準じた市場動向について紹介します。
IEEE802.15.3c標準化で活気を帯びている60GHz帯の技術は、これまでの規格と比較して広帯域で高速無線伝送・転送をリアルタイム・非圧縮にて実現します。

次期無線LANの国際規格であるIEEE802.11acを想定し、国立大学法人北海道大学大学院情報科学研究科宮永研究室との共同研究「高速無線LANに適したMIMO-OFDMの更なる高速化を図る方式の研究」MIMO-OFDMのトータルシステム、デジタル系および伝播実験を発表します。