今年のMicrowave Workshops and Exhibition(MWE 2009)を、11月25日(水)〜27日(金)の3日間、パシフィコ横浜で開催します。MWEは、4年毎に日本で開催される国際会議APMC(Asia-Pacific MicrowaveConference)の間の3年間の技術啓蒙を目的に1991年よりAPMC開催年を除く毎年開催されている、マイクロ波分野における国内最大の催しです。最先端技術や将来ビジョンを紹介するワークショップ、技術者育成のための基礎講座、そして最新製品を紹介する展示をセットで提供することで、『ここにくれば、マイクロ波の基礎、新技術、将来ビジョン、新製品を全て一望できる。』と評価されるにようになりました。そして、その成果は参加者6000名を超える形となって現れています。
1990年にAPMCが日本で初めて開催されて以来、日本開催のAPMC/MWEは、今年で20年という節目を迎えます。そしてMWE 2009では、「未来をつくるマイクロウェーブ」を基調コンセプトとして、マイクロ波がこれからの社会に大きな変革をもたらし、新たな未来を創り出していくというイメージを掲げます。
そこでMWE 2009の基調講演では、APMC '90の実行委員長を務められた米山務氏(東北大学、東北工業大学名誉教授)に「20年目を迎えたAPMC/MWE−これまでとこれから−」と題してAPMC/MWE発足に至る経過、その後の展開、更には今後のマイクロ波・ミリ波研究開発への期待についてご講演いただきます。
また特別講演では、渡辺克也氏(総務省)に「2010年代の電波利用の将来展望とその課題−電波新産業創出戦略−」と題して今後の電波利用システムの将来像や動向、その技術課題などについて、ご講演いただきます。
さらにMWE 2009では、完成度の高い基本技術や社会インフラの充実といった従来のアプリケーションのみならず、異種分野への取り組みを意識して安心・安全、人にやさしいや環境問題などを含む新たな分野へのマイクロ波応用に関する最新の技術も取り上げます。そのため、新しい学術・産業分野の創造を目指したうえでのマイクロ波技術の役割や期待について広く議論していただくワークショップを企画しています。また例年同様、初学者、若手技術者向けの基礎講座5件と上記内容を盛り込んだ特別セッション1件とワークショップ19件も精力的に企画しています。
マイクロウェーブ展では、内外400社を超える企業とおおよそ30の大学研究室の出展が予定されており、新製品・新技術・研究成果等を一堂にご覧いただけます。特別企画展示では、マイクロ波技術の新分野への挑戦を実感していただくことができます。また、出展製品に対応した企業セミナーも、好評につき例年と同様に開催いたします。
このようにMWE 2009はAPMC/MWE20周年という記念開催にも当たり、一層パワーアップした企画も盛り込みましたので、ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
最後に、MWE 2009の開催にご尽力いただいた多くの方々に心からお礼申し上げます。
MWE 2009 実行委員会
委員長 野本 俊裕(東北工業大学)