MWE 2008 マイクロウェーブ展 2008 事務局 (株)リアルコミュニケーションズ 〒270-0034 松戸市新松戸1-409 新松戸Sビル3F TEL : 047-309-3616 FAX : 047-309-3617 E-mail : mweapmc@io.ocn.ne.jp

本ページの内容・写真等の無断転載を禁止します。
All contents copyright
@ MWE 2008 Steering Committee.
All rights reserved.

基礎講座


A [ パッシブ回路 ] 基礎講座 01

11月26日   (水) 13:30-16:15 F201 + F202 会議室
マイクロ波伝送理論入門
Introduction to Microwave Transmission Theory
オーガナイザ / 座 長 : 橋本 修 (青学大)
1マイクロ波伝送理論 - 入門から応用まで -
Microwave Transmission Theory  - Fundamentals and Applications -
米山 務 (東北工大)
情報通信に携わる者にとって伝送理論の理解は不可欠である。本講座では伝送方程式の導出、解法、解釈から入り、いま話題の左手系線路に話を進める。 更に散乱行列の物理的意味に言及し、マイクロ波回路の一般的な性質が如何に自然に散乱行列から導かれるかを示す。インピーダンス、アドミッタンスとは違った表現に注目して欲しい。 最後に、最近ともすれば等閑視されがちなスミスチャートに目を向け、その利用法について説明する。

略歴:
昭和39年 東北大学工学研究科博士課程修了
昭和39年 東北大学工学部助手
昭和40年 東北大学電気通信研究所助教授
昭和61年 東北大学電気通信研究所教授
平成11年 東北大学名誉教授
平成11年 東北工業大学工学部教授
平成15年 (株)エムメックス代表取締役
平成20年 東北工業大学名誉教授
 

電子情報通信学会マイクロ波研専門委員会委員長、評議委員、東北支部支部長、
第3回アジア太平洋マイクロ波国際会議運営委員会委員長、電気学会ミリ波調査専門委員会委員長、
Chairman of IEEE MTT-S Tokyo Chapter、Distinguished Microwave Lecturer of IEEE MTT-Sを歴任。
 

表彰:
昭和38年 電子通信学会稲田学術奨励賞
昭和59年 電子情報通信学会著述賞
平成02年 IEEE Fellow Award
平成03年 電子情報通信学会論文賞
平成07年 郵政省(現総務省) 志田林三郎賞
平成09年 電子情報通信学会 業績賞
平成10年 科学技術庁長官賞
平成10年 電子情報通信学会 功績賞
平成13年 電子情報通信学会 名誉員
平成13年 IEEE Life Fellow Award


A [ パッシブ回路 ] 基礎講座 02

11月27日   (木) 09:00-11:45 F201 + F202 会議室
マイクロ波フィルタの基礎
Fundamentals of Microwave Filters
オーガナイザ : 九鬼 孝夫 (NHK)    座 長 : 野本 俊裕 (NHK)
1マイクロ波フィルタの構成と設計   - とくに分布定数線路を用いた帯域通過及び帯域阻止フィルタについて -
Microwave Filter Organization and Design  - BPFs and BRFs by Using Transmission Lines -
小西 良弘 (ケイラボラトリー)
マイクロ波フィルタには種々の導波路と種々の共振系が用いられる。帯域通過フィルタ(BPF) では入出力開孔につながる遮断導波路にいくつもの共振系が配され、また帯域阻止フィルタ(BRF) では通過導波路にいくつもの共振系が結合して構成される。上記の構成において、入出力と結合する共振器の外部Q値や共振器間の結合がBPFの特性をきめ、また共振器と導波路との結合に基づく外部Q値がBRFの特性をきめるので、これらの関係を述べる。
次に回路構成は、梯子型構成の集中定数型BPFから始まり、インバータやその等価回路を用いて種々に変換され、さらにそれらは結合分布線路を用いた構成にも変換される。したがって、実際の設計では種々の構造に対する結合係数や外部Q値を知る必要があり、代表的なものについて述べる。また、いくつかの構造に対する設計例や試作結果を示す。

略歴:
昭和23年3月 第三高等学校 理科卒業
昭和26年3月 京都大学工学部電気工学科卒業、日本放送協会に就職
昭和37年3月 米国ブルックリン工科大学マイクロ波研究所、客員研究員
昭和38年6月 日本放送協会技術研究所主任研究員
昭和49年10月〜昭和58年10月 大阪大学非常勤講師
昭和50年〜昭和51年 東北大学非常勤講師
昭和58年11月 ユニデンサテライトテクノロジー代表取締役社長
昭和59年3月 ユニデン株式会社取締役副社長
平成4年4月〜平成4年9月 山口大学客員教授
平成6年〜現在 有限会社ケイラボラトリー取締役
平成6年4月〜平成11年3月 東京工芸大学及び、大学院教授
平成11年4月〜平成13年3月 東京工芸大学工学部非常勤講師

表彰:
昭和49年5月 テレビジョン学会業績賞受賞
昭和50年5月 電子通信学会業績賞受賞
昭和52年5月 特許庁長官賞受賞
昭和53年6月 電波の日記念郵政大臣賞受賞
昭和54年4月 科学技術功労者表彰受賞
昭和54年6月 テレビジョン学会技術振興賞受賞
昭和56年1月 米国電気電子学会(IEEE) Fellow授与
昭和57年4月 紫綬褒章受賞
平成6年5月 IEEEマイクロ波 Carrier Award受賞
平成6年5月 IEEE Life Fellow受賞


C [ アンテナ ] 基礎講座 03

11月27日   (木) 13:30-16:15 F201 + F202 会議室
最新ミリ波・マイクロ波アンテナの基礎技術
Fundamentals of Recent Millimeter-Wave and Microwave Antenna Technologies
オーガナイザ / 座 長 : 二川 佳央 (国士舘大)
1アンテナの基礎と高効率平面アンテナの設計   - 最新ミリ波・マイクロ波アンテナの基礎技術として -
Antenna Basics and Design of High Efficiency Planar Antennas
 - Fundamentals of Recent Millimeter-Wave and Mircowave Antenna Technologies -
安藤 真 (東工大)、廣川 二郎 (東工大)
近年のミリ波・マイクロ波通信や各種センシング技術の躍進を支える最新のアンテナ技術を幅広く理解するための基礎についてまとめる。無線技術でアンテナは必須の要素である。ブロードバンド時代、無線のデジタル化、IP化、ソフトウェア化の中で、求められる性能や評価指標は大きく様変わりしているものの、アンテナ工学そのものは極めて古典的な技術であり、普遍の原理が多々ある。
本講座では、この原理をわかり易く説明するとともに、高周波数で高利得、広帯域、高効率を目指し平面アンテナ開発の最前線について言及する。ミリ波における製作精度や低廉化、量産性向上のための試みや、これらの特徴を生かした様々な非通信用途についても、わかり易く解説する。

安藤 真
略歴:
1979年 東京工業大学博士課程修了、同年日本電信電話公社入社
1982年 東京工業大学助手
1995年 同教授。電磁界理論、アンテナの研究に従事

国際電波科学連合Commission B 委員長、IEEE アンテナ伝播ソサイエテイAdCom、EU ACE
Scientific Council、電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエテイ会長を歴任

表彰:
2008年 IEEE AP- Society次期会長
1992年 第8回井上賞
1993年 電子情報通信学会業績賞,論文賞
2006年 通信ソサイエテイ論文賞
2004年 電波功績賞
2006年 情報化促進貢献に対し総務大臣表彰

廣川 二郎
略歴:
1990年 東京工業大学修士課程修了。同年東京工業大学助手。
1996年 助教授
2007年 准教授、現在に至る 導波管スロットアンテナ,ミリ波,電磁界解析の研究に従事
1994-1995年 スウェーデン・シャルマー工科大学博士研究員


表彰:
1996年 電子情報通信学会学術奨励賞
2003年 東工大挑戦的研究賞
2005年 文部科学大臣若手科学者賞
2006年 電子情報通信学会通信ソサイアティ論文賞


B [ アクティブ回路 ] 基礎講座 04

11月28日   (金) 09:00-11:45 F201 + F202 会議室
マイクロ波増幅器の基礎
Fundamentals of Microwave Amplifiers
オーガナイザ / 座 長 : 楢橋 祥一 (NTTドコモ)
1マイクロ波増幅器の基礎
Fundamentals of Microwave Amplifiers
本城 和彦 (電通大)
マイクロ波増幅器は、モバイル通信基地局や移動端末などの通信装置、さらにレーダ装置などにおけるキーコンポーネントのひとつである。
本講座では、マイクロ波増幅器の設計に必要な、トランジスタの高精度モデリング技術、スミスチャートなどを用いた小信号増幅器設計法、ロードプル法を用いた高出力増幅器設計法などを解説するとともに、マイクロ波増幅器の高効率化・低ひずみ化技術についても取り上げる。

略歴:
昭和49年 電通大電波通信学科卒
昭和51年 東工大大学院修士課程電子物理工学専攻修了。
昭和51年 日本電気樺央研究所入社
平成06年 同社超高速デバイス研究部長。
平成12年 同社システムデバイス基礎研究本部主席研究員。
平成13年 電通大情報通信工学科教授。化合物半導体デバイス、マイクロ波半導体回路、超広帯域受動素子モジュールの研究に従事。

工博。

表彰他:
1983年および1988年 IEEE MTT-S Mirowave Prize
1980年 学術奨励賞
1999年 エレクトロニクス賞各受賞。電子情報通信学会フェロー。IEEE Fellow。


D [ システム ] 基礎講座 05

11月28日   (金) 13:30-16:15 F201 + F202 会議室
デジタルRF技術の基礎
Introduction to Digital RF Circuit Technologies
オーガナイザ / 座 長 : 荒木 純道 (東工大)
1デジタルRF技術の基礎
Introduction to Digital RF Circuit Technology
松澤 昭 (東工大)
RF-CMOS微細集積回路技術に適したRF回路アーキテクチャとその設計法が、近年大きな注目を集めている。
この基礎講座では、デジタルRF回路技術と呼ばれるそうした新技術の基本的な考え方を紹介すると共に、従来のRFアナログ回路技術との共通点と相違点を明確にしていく。


1978年 東北大学大学院 工学研究科電子工学専攻 修士課程終了。
同年 松下電器産業に入社。以来、半導体研究所、中央研究所、半導体研究センター、半導体開発本部などで、超高速A/D変換器、カメラ用アナログフロントエンド、液晶ドライバー、DVD用デジタルリードチャネル、RFCMOS回路、機能イメージセンサー、超高速インターフェース回路などのアナログ、アナ・デジ混載LSIの設計開発、アナ・デジ設計・EDA環境の開発、バウンダリスキャンなどのアナログテスト技術の開発、 SOI・アナログCMOS、微細CMOSなどのデバイス開発、ローパワー回路技術の開発、スタンダードセル、SRAM、I/Oセルなどのデジタルライブラリ技術の開発などに従事。
1998年 半導体先行開発センターGM(部長職)。
2003年4月 東京工業大学 大学院理工学研究科電子物理専攻 教授。

電子情報通信学会 英文論文誌編集長 ('92, '97, '03, '05)、SSDMプログラム副委員長 ('99, '00)、ISSCCプログラム委員('01〜'03)、 IEEE1149.4標準化委員('96〜'98)、IEEE ED 編集委員('01〜'02)、ASPDAC2003 セッションチェアーなどを歴任。現在、IEEE SSCS Elected AdCom、信学会 集積回路研究専門委員会 委員長、シリコンアナログ・RF研究会専門委員会 副委員長。

表彰他
1983年 IR100賞
1994年 注目発明賞、R&D100賞
2002年 IEEE Fellow Award
2003年・2005年 ISSCC Evening Panel Awardを受賞。
2002年1月 IEEE Fellowに就任。工学博士('97,東北大学)。